現在進行中の「社会福祉基礎構造改革」では、社会福祉協議会もその対象の一つに位置づけられている。その現状と問題点を明確にする為に、社会福祉協議会を巡る戦後の政策動向を整理し、その基本的性格を明らかにすると共に、現在の社会福祉協議会が抱える諸問題を検討し、市区町村社会福祉協議会自身の公共性・民間性の発揮と、住民の地域福祉に関わる諸権利及び社会福祉労働者の諸権利保持への取り組みの必要性を指摘した。