法然の法語の伝承過程については、不詳のものも多い。それは法然のことばとしての真偽に関わる問題である。現在では見られない文献の存在も想定され、その発見が待たれる。その研究過程において、『法然上人行状絵図』21巻の「常におほせられける御詞」の出典について考察した。