法然の和語の文献の位置づけと、その和語文献が伝承されるについて、浄土宗第3祖良忠の果たした役割について論究。 そもそも法然の和語文献がどのように成立してくるのかは不明であり、その中で『和語燈録』『西方指南抄』などの持つ意味は大きい。しかしその法然の法語の流伝がはっきりしない。『和語燈録』の編者了慧の他の著作に、良忠が法然法語収集にことさら重要な役割を果たしたと指摘できることがあるので、それを論じた。