丹波地域に特徴的な民俗であるミヤノトウ、キョウノトウなどと称する当屋祭祀と、カブと称する同族結合との関連性について、京都府船井郡日吉町と亀岡市の事例をもとに独自の分析を試みる。その結果、これまで触れられることが少なかった丹波村落の構造的特質と今後の研究視角についても言及する。