幼児はどんな特徴をとらえて図形のむきを判断するのだろうか。従来の研究結果及び実験手続きを吟味し、ハンドル操作により図形の正立方位を確定させる方法により大学生との比較研究を行った。予想されたとおり、図形から連想される対象が幼児正立性判断に大きく影響することが確認された。また、純粋に審美的判断を迫られた場合、幼児は左右対称性に加えて直角に縁どられた並びを好む傾向が観察された。