パーキンソン病患者の生活場面でのすくみ足の特徴を明らかにする目的で,主成分分析による検討をおこなった.第一主成分が大きな状況は,不慣れな場所,自動ドアの出入り,路面の変化などであり,第二主成分は,交通機関の乗降,混雑した場所が大きく影響していた.疲労は,最頻なすくみ足の誘因であったが,両方の成分ともに関連がなかった.主成分の特性は,課題の複合性,ストレスフルな状況を示すと思われた.