【目的】Geriatric Nutritional Risk Index(GNRI)を使用し、地域で理学療法を実施している高齢パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)患者の栄養リスクについて調査を行った。【方法】PD患者50名のGNRIを算出し、栄養の重症度リスクを分類した。また、Hoehn-Yahrの重症度分類(H-Y分類)、GNRIスコア、体格指数(Body mass index;BMI)それぞれの関連性ついて検討した。【結果】栄養リスクありは28名(56%)であった。GNRIスコアとH-Y分類は高い負の相関を示した(r=-0.76,p<0.001)。BMIとH-Y分類は弱い負の相関を示した(r=-0.36,p<0.01)。【考察】地域で理学療法を実施している高齢PD患者の栄養リスクは高い状態であった。PD患者の栄養状態の把握は必要不可欠であり、他職種が連携し、適切な栄養療法を実施することがリハビリテーションプログラムには必要である。PDの理学療法において、栄養状態を考慮する必要性が示唆された。