麻酔薬による時計遺伝子Per2発現抑制を麻酔効果の指標として、吸入麻酔薬の作用メカニズムの解明を目的としている。 1)発光タンパク質ルシフェラーゼを発現するトランスジェニックラットから視交叉上核スライス培養を作成し、sevoflurane投与下でルシフェラーゼ発光のイメージングを行い、領域による応答性の差異、時刻による応答性の差異を検討した。更に薬理学的な実験から麻酔薬への応答にはGABA受容体の活性が必要であることを明らかにした。2) 麻酔により誘起される生化学的イベントの詳細な解析を進めるため、株細胞GT1-7を用いた麻酔応答系を確立した。