72名の非医療従事者を対象に2種類の胸骨圧迫トレーニングを準備し、ランダム化比較試験を実施した。胸骨圧迫の深さの指導を「できだけ強く圧迫する」場合と「約5cm, 6cmを超えない強さで圧迫する」場合とで6ケ月後の胸骨圧迫の深さに差があるのか検証した。主要評価項目を2分間の胸骨圧迫の平均の深さとし、トレーニング6か月後にスキルチェックを行った。その結果、6ケ月後の2分間の胸骨圧迫の深さは2群間で有意差を認めなかった。しかし「約5cm,6cmを超えない強さで圧迫する」では、6ケ月後においてガイドラインで推奨された深さで圧迫できている傾向が見られた。