現代ヨーロッパ政治を秩序付けてきているEUの政治経済の制度的特質や問題点を解明している。共著者は、福田耕治、秋葉弘哉、堀口健治、小畑直久、堀内俊洋、伊東孝之、原田徹。原田徹執筆分は「第7章EUガバナンス改革と欧州委員会-ポストニースをめぐる議論の動向-」(201-245頁)であり、欧州憲法条約草案の形成過程における議論を、EUの官僚制としての欧州委員会の権限拡大志向と、そのブロックに成功したヨーロッパの各加盟国政府代表らの選好とを比較して、一次資料で実証的に検討した。