直近のヨーロッパの政治統合を「連帯(solidarity)」の観点から実践面と規範面で捉えるもの。「独メルケル仏サルコジ」から「独メルケル仏オランド」への変動を盛り込んだ。実践面での素材は、ギリシャ債務危機発生後の救済措置対応を巡る議論と、ユーロ加盟国の国家予算事前監視の仕組みの構築過程とその議論である。それらを「連帯の座標」(純粋な「自己利益」と純粋な「共通利益」を両極とする水平軸、純粋な「法的義務」と純粋な「博愛主義」を両極とする垂直軸という座標)に定位する内容。