EU懐疑主義と結びついたポピュリズムを、①南欧左派勢力(ギリシャのSYRIZA、スペインのポデモス)、②極右勢力(フランス国民戦線、オランダ自由党、デンマーク国民党、※英保守党も含む)、③中東欧保守勢力(ポーランドの法と正義、ハンガリーのオルバン政権)と、大きく3つに類型別ができることを示している。あわせて、なかでも②の極右勢力が経済面に関わる「福祉ショーヴィニズム」を志向し始めるなかで①の南欧左派勢力と符合するような傾向が見られるが、やはり根本的には、自国福祉制度から移民を排除するのか平等に組み入れるかという断絶があることを指摘した。