本稿では、地域金融機関の代表である地方銀行の資金運用の実態に注目している。具体的には、これらの貸出と有価証券投資に焦点をあてて、資金運用の構造変化と、地域内資金循環における相互作用について論じている。とりわけ、全国64行のうち、4つの地方銀行に摘出し、これらの有価証券投資の内容を規定する。株式、社債、国債、地方債へんお投資が実際にそれぞれの地域経済に還流される実態を明らかにしている。