本報告書では、日本における電力産業を分析の対象とし、経営効率の改善と電力の安定的な供給という2つの側面に焦点をあてて、DEA分析(Data Envelopment Analysis)を応用した生産性の計測と、電力産業の自由化以降の生産性の変化がどのような要因によって影響を受けたのかを明らかにしている。また、こうした分析結果に基づき、近年話題になっている韓国の電力産業の民営化議論と関連づけて政策的含意を導出している。