本研究レポートでは、日本における「住民参加型地方債の公募」の現状と課題について報告している。とりわけ、これまでの発行実績と利子率の設定の詳細を紹介した上で、成功事例として、山形県鶴岡市が発行し加茂水族館改築費の調達のための「クラゲドーム債」と兵庫県「あわじ環境未来島債」を取り上げ、住民参加による公募が成功した要因と示唆点を導出している。