本稿では、近年の地域経済における様々な問題(空洞化、人口減少、高齢化、農山村の衰退など)を乗り越えて、地域経済を活性化していくためには、地元の中小企業者、地域の大学、地方自治体の地域政策の協力体制の構築(いわゆる「産学官連携」)にとどまらず、協同組織金融機関を含む地域金融機関が、こうした連携体制に積極的に参画するが重要であるという、これらの新たな役割について述べている。