本発表では、東日本大震災をきっかけに成立した「グループ補助金」制度の具体的内容とこれまでの成果、その運用主体としての地域金融機関の役割に注目している。とりわけ、福島第一原子力発電所事故による避難指示区域を主な営業エリアとするあぶくま信用金庫が、グループ補助金制度に直接参画し、地域内再投資主体を再形成していく取り組みの実態を地域経済論の視点から説明している。