本書ではノーベル経済学賞を受賞した元カリフォルニア大学バークレー校教授・アカロフとデューク大学教授・クラントンが提唱するアイデンティティ経済学を概説し,様々なマイクロデータを用いて共稼ぎ夫婦の夫と妻の家事労働におけるジェンダー・ディスプレイ仮説を検証し,同仮説が支持されることを明かにした.