目的:新型コロナウィルス感染症拡大時における特別支援学校の課題について明らかにし,今後の対策について示唆を得る. 方法:全国の特別支援学校の看護師を対象に新型コロナウィルス感染症拡大時における特別支援学校の課題について質問紙調査を実施した. 結果:回答が得られた282名を分析対象とした.結果,「児童・生徒は自ら予防行動がとれない」,「感染予防対策に必要な物品や設備の不足」,「正しい感染予防対策がとれているか確信が持てない」,「自分が感染源になるのではないかという不安」,「感染予防対策に伴う看護師の業務量の増加」,「教員との感染予防対策についての認識のずれ」,「看護師のワクチン接種の遅れ」,「保護者との感染予防対策についての認識のずれ」等の課題があがった. 結論:新たな感染拡大が起こる前に外部専門家による感染予防対策の確認と保護者・教職員への啓発,感染予防対策に必要な環境・資材の確保,看護師を含む教職員や家族のワクチン接種を早期に進めることが緊急の課題である.