教育思想史は、近代的な学校教育制度が構築された欧米の19世紀に、教員養成を意図した知として構成された。そのうちには、その伝播力の強さのために、十分な学問的再検討を経ずに、教育認識の暗黙の前提となっている。本研究は、いわゆる古典的と称される教育思想家がいかに読まれてきたか、英米独仏における教育思想史の成立とその日本ないし東アジアへの受容について歴史的な検討を進めている。