本書は、ヨーロッパ17世紀における教育思想の哲学的特質を、当時の代表的な教育思想家であるジョン・デュアリおよびヤン・アモス・コメニウスと代表的な哲学者デカルトとの邂逅に焦点をあてて考察したものである。デカルトとの対照をとおして、経験論と合理論の止揚、技術の視点、人間性の保護と解放といった教育思想の生成にかかわる哲学的テーマを浮き彫りにした。