本書では、現在の学生世代が抱きがちな教育についての素朴な思い込みを、教育思想の知見を引きながら批判的に検証し、実際に教育的態度をとるためにどのような思考の枠組みを持ちうるのか、①傍観者や観察者ではなく当事者・責任者としての態度、②他者に価値的変化をもたらそうとする態度、③他者との関わりのなかで自己を変化させる態度の3点から論じた。