本書は、チェコ20世紀を代表する哲学者ヤン・パトチカが、チェコ17世紀の神学者・哲学者・教育者ヨハネス・アモス・コメニウスについて研究した代表的な論文8編を、チェコ語およびドイツ語のテクストから訳出したものである。コメニウスは、19世紀末以降、「近代教育学の祖」と称されてきたが、そのなかで彼の思想の非近代的と見なされる部分は捨象されがちであった。宮坂和男、矢田部順二と共訳。