17世紀チェコの思想家コメニウスは、近代教育学の祖とされるが、教育者の資質についてのまとまった考察はないとされてきた。しかし、彼には親モデル、職人モデル、聖職者モデルの教師論があり、その背景には、人間の特性を感覚・理性・信念からとらえる視点があった。コメニウスの視点から、現在の教師の資質をめぐる議論の課題について言及した。