日本においてコメニウスはもっぱら教育学者として扱われてきたが、哲学史的にみると、古代ギリシアに発し、ルネサンスに再興した新プラトン主義の17世紀における中心的思想家と見なされる。コメニウスの新プラトン主義的特質について、とくに彼の「光の形而上学」に注目して論じた。