いわゆる教育思想家と見なされる人物がどのような歴史認識を有していたかをテーマとした。具体的には、カントを意識しつつ、教育学の科学化を構想したヘルバルトに見られる過渡期の時代における歴史認識、進歩主義教育を代表するデューイが残した教育史講義のシラバス、そして、欧米で書かれ始めた教育思想史が受容され、その「本土化」が試みられた清末・民初の中国をとりあげた。