教育学説の発展史として記述されてきた教育思想史において重視されてきた自然概念に焦点を当て、コメニウス、ルソー、ペスタロッチらによる自然への重視と、啓蒙主義の興隆を経て、それが科学的探究の方法に回収され、今日の教育一般に対する認識や教育政策の暗黙の前提となっている歴史的過程について論じた。