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基本情報 |
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氏名 |
相馬 伸一 |
氏名(カナ) |
ソウマ シンイチ |
氏名(英語) |
SOHMA Shinichi |
〈教育思想史〉の誕生(4)--フランスとアメリカにおける教育学的カノンの形成--
ヘイドン・ホワイトの『メタヒストリー』に対するギンズブルグやフリードランダーらによる批判とそれに対するホワイトの応答等を通して、アウシュビッツ・ヒロシマ以降に(教育)思想史を問うことの意味を再考した。
また、フランスとアメリカにおける教育思想史記述のカノン形成について扱い、19世紀末に小学校教師養成のために用いられたコンペーレの 『教育学の歴史』を中心に、人物の選択やメタファーの使用といった思想史叙述の特質、スペンサー等の進化論的教育論の影響等の哲学的・思想的背景、教育の世俗化というフランスに特有な歴史的・社会的・制度的文脈との関連における教育思想史の位置について論じた。アメリカでは、19世紀半ば文明史的特徴をもつ教育思想史テクストが成立していたが、20世紀初頭にかけて、教職の専門職化に対応した教育思想史叙述の典型としてポール・モンローを取りあげ、当時の知的・社会的背景も視野に入れつつ、教育思想史叙述の特徴に論及した。科学研究費による共同研究である。
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