100年前の関東大震災を契機に、日本の社会は大きな変化を遂げた。震災後に新たに生まれたモダニズム文学は、やがて戦後の現代詩へとつながっていく。100年というサイクルを想定した時、日本及び世界情勢のみならず、文学においても奇妙な一致点が複数浮かび上がってくる。韻文と散文の接近もその一つである。100年前の詩壇、そして現代詩の若い世代に共通するものを比較し、共通する理由と共に、今後の詩の展開について述べた。