看護基礎教育補完代替医療/療法(以下CAM/CAT)に関する教育の導入状況を明らかにすることを目的に、全国の看護系大学193校(2010年度)を対象に、往復はがきによる質問紙調査を行った。CAM/CATの開講科目は、「ある」37.3%、「ない」57.8%、「今後導入予定」4.8%であった。科目名は「コンプリメンタリーセラピー」「代替療法」「ホリスティックケア論」などで、教育内容は、「リラクセーション」「マッサージ」「アロマセラピー」「指圧」などであった。これらは、時と場所を選ばず手を介して安楽を促進する看護の本質に関わる技術である。看護独自の介入ができる方法として看護教育の中にCAM/CATの導入が増えてきていることが明らかとなった。全81頁。