キーワード:犯罪白書 犯罪動向 昭和48年以降の犯罪動向を3つの期間に分け,それぞれの時期の犯罪特徴について分析した。特に犯罪認知件数が急増した平成8年から14年までの第Ⅱ期には街頭犯罪の急増による影響が大きかった。第Ⅲ期に入ると放置自転車対策,車や自動販売機の防犯対策が功を奏し,街頭犯罪は急減している。また犯罪認知件数と失業率が密接に関連することを示し,社会的・経済的構造変化が犯罪の増減にも大きな影響を及ぼしていることを考察した。