キーワード:DSM 行為障害 反抗挑戦性障害 ADHD 破壊的行動障害 DSM-ⅣにおけるADHDとODD(反抗挑戦性障害)の診断基準をもとに質問項目を作成し,少年鑑別所入所少年中の該当率を調査した。その結果,ADHDの該当率は4%,ODDの該当率は7%であった。ADHDが行為障害と密接に関連していること,特に小児期発症型の行為障害と強い関連を示した。共分散構造分析では,ADHD→ODD→行為障害という破壊的行動障害のマーチ仮説に沿ってパスの値が有意となった。