京都市より委託され執筆した伊部恭子教授との共著の研究報告書である。児童養護施設等退所者が社会生活を営んでいくうえで課題になっていることや、不安に思っていることについて具体的に把握することで、今後の行政の施策の方向性を検討すること、併せて施設や関係者がどのように関わり、支援していくべきかを検討することを目的としている。なお、調査は、①施設退所者本人を対象とした質問紙調査、②施設等職員による退所者を対象としたヒアリング調査、③京都市職員による施設等職員を対象としたヒアリング調査で構成されている。