2002年度大阪教育大学大学院教育学研究科学校教育専攻教育学専修修士論文。児童養護施設の子どもの権利擁護施策である『子どもの権利ノート』の全国的な作成の実態および作成経緯を整理し、テキストの特徴を考察した論文。権利擁護施策として期待される『権利ノート』であるが、テキストとして子どもに伝えている情報は不十分であった。権利侵害の指標となる情報に偏りがあることやアクセスしやすい救済機関が載せられていないなど、実際に子どもが権利侵害に対して行動を起こす際に課題があることを指摘した。