児童養護施設経験者の進路選択およびその達成の条件に焦点をあて、考察を行った。本調査においては、調査対象者はもともと進学の企図をしていない者がほとんどであったが、周囲からの影響により進学を決断する。その進学達成には、奨学金等さまざまな社会資源を駆使しながら、人並み以上の頑張りで成し得ていることが明らかとなった。