重度・重複障害の生徒を対象とした高等部における生活単元学習の授業のあり方について実践的検討を行い,今後の高等部における重度・重複障害の生徒を対象とした生活単元学習の授業のあり方に示唆を得ることを目的とした。その結果,重度・重複障害のある生徒の生活単元学習の授業は,単なるルーチーンとして日々の教育実践を行うのではなく,その授業を構成する領域や教科の要素を踏まえた上での生活単元学習が求められ,子どもにとっては「楽しい授業」の中にも,指導者においては,「その授業で子どもに何を伝え,何を育てたいのか」という授業の意図を明確にした指導・支援であることが必要でことが明らかになった。