教員免許の取得を希望している大学生に対し,障害児・者との接触経験の時期および内容に着目し,その接触経験と障害児・者に対する態度との関連を明らかにすることを目的とした。その結果,障害児・者に対する態度として「統合教育」,「関わりの当惑」,「関わりの回避」,「特別な能力」,「特別視」の5因子27項目が抽出された。接触経験の時期については,どの時期においても保育室や教室という同じ場で学ぶだけでは障害児・者に対する態度の変化は認められず,障害児・者と積極的に関わっているか否かが態度の変化に関連することが示された。