【目的】母性看護学の授業における協同学習の効果を明らかにすること。
<対象者>看護学科3年生70名、質問内容は筆者らが行った先行研究(木野ら,2018)と協同学習評価項目(エリザベスら,2015)を参考に作成した。
所属施設研究倫理委員会にて承認を得た(承認番号27-34)。
回収率は37名(52%)だった。
①事前学習『毎回した』『ほとんどした』をあわせて82%の学生がしていた。
事前学習に費やした時間は、1~2時間が最も多く(49%)、次に多かったのが2~3時間で33%だった。
事前学習の方法の理解は、95%の学生が、学期の最後には方法を理解していた。
②グループワークが活発、91%が『とてもそう思う』『そう思う』を選択した。理由として、〔一人で考えていては思いつかない
学びを得られたから〕という質問に対してすべての学生が『とてもそう
思う』と『そう思う』を選択した。
③事例へのイメージ『とてもそう思う』が45.9%、『そう思う』が48.6%で、91%の学生が
事例のイメージを持った。また、「事例へのケアを考えたと思える」の問い
に対して『とてもそう思う』が37.8%、『そう思う』が59.5%と回答した