〔目的〕尿失禁女性における骨盤底筋群と腹横筋の同時収縮時の体操効果を明らかにした。 〔方法〕対象者は,中高年女性15名であり,尿失禁状況及び属性に関するアンケート調査を行い,過去1ヵ月以内に1回以上の腹圧性尿失禁を自覚した者とし,それぞれ介入群とコントロール群に分けて検討した。動作課題は①安静背臥位時,②腹部を凹ませる時(腹横筋の最大収縮)③肛門を締める時(骨盤底筋群の最大収縮)④肛門を締め腹部を凹ませる時(腹横筋と骨盤底筋群の同時最大収縮)であった。測定肢位は背臥位,膝屈曲90°。腹横筋厚測定は,肋骨縁