前号からの継続で、『金剛頂経』と同じ瑜伽タントラである『一切悪趣清浄儀軌』のKāmadhenuの註釈の中、前号の灌頂の中、「13)弟子引入儀」以降の釈になる。この経軌は無上瑜伽タントラタントラの内容も包含していることから、その解釈が興味深い。この註釈のなかでは秘密灌頂と説明している所があることや、善住(ラブネー)についても詳細に解釈を示しているため理解のための大きな一助となる。