前号に引き続き、マンダラの作成部分の註釈の和訳である。『大日経』の引用が多く、『蘇悉地経』なども引用し、その根拠としている。また、典拠は不明であるが、偈頌を多く引用していることからこの典拠を見つけることが今後の課題である。非常に詳しく解釈されていることから、実際の儀礼と併せて研究する必要がある。