キーワード:佛教福祉、大日経、ブッダグヒヤ、百六十心 『大日経』「住心品」は心の様子を百六十(実際は六十)に分けて説く。Buddhaguhyaの当該箇処の解釈を通し、その特徴の考察の中で福祉の方向性を考察した。六十心を考察することは、人間そのものを深く見つめることであり、自心をありのままに見つめ、空の本質、般若智を以て世間の心に寄り添い、衆生済度に向かう。そこに空のあるべき実践法を見いだした。