ウパニシャッド研究3【構成とその背景】 「プリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド」4の睡眠説は他のウパニシャッドにも知られるが、「シャタバタ・プラーフマナ」10.5.2の睡眠説は「プリハッド」の説の基礎になっている。両文献は太陽と眼の中のプルシャ(=インドラ)の観想を説き、その内容は睡眠状態から熟睡状態に至る意識の深化であるとともに、ヨーガとの関連を示すものといえる。