本研究では、COVID-19の学校休業後、小学6年生を対象として6月の学校再開1週間後から21日間の身体活動量と認知機能の実態ならびに相互の関連を検討することを目的とした。本調査の結果、身体活動量は家庭学習日に大きく減少するが、 学校再開後約1か月でほぼ平常値に回復し、とりわけ、体育授業のある日の身体活動量が高かった。児童の活動量確保には、学校に通って授業を受けること、特に体育授業のあることが重要な役割を持つと推察された。学校休業日に発達期の児童が活動不足に陥ることを防止する対策の必要性を改めて認識する結果であった。