57人の日本人女性高齢者を対象に歩行能力と体力を評価した。通常速度と高速速度での自己選択歩行速度は、60歳以降、著しく低下した。高齢者グループでは、特につま先での角度の減少により下肢関節の可動角度が大幅に減少した。立脚期の足首底屈の角速度は年齢とともに著しく低下した。スイングフェーズ中のつま先の高さの減少と老化の過程での立脚時間の増加は、つまずくリスクを示唆する。年齢に伴う歩行パラメータの減少は、体力、特に神経筋機能に関連する項目と有意に相関した。