都市在住の60~89歳の高齢者179名 (男子82名, 女子97名) を対象に1体力診断バッテリーテストの実施とともにあわせて運動習慣の調査を行った.本調査では, 運動の種類や実施状況によって体力差が認められた.しかし, 最も大きな差は, 現在, 運動習慣があるか無いかにあったことより, 高齢者においては体力の低下を防ぐ (あるいは低下を遅らす) ためには, 比較的低レベルの身体運動でも有効であることが示唆された.