幼児80名を対象に、身体活動量、体格、体力を調査し、身体活動量が体格・体力に与える影響を検討した。対象児の活動量指標の平均は歩数14534歩、PAL1.96、4Mets以上活動時間68分、6Mets以上活動時間11分であった。身体活動量指標には学年差は認められなかったが、性差と平日休日差のみられる項目があった。体力は全国調査結果の平均にほぼ等しく、学年差が認められたが、性差は走能力と投能力を省いて見られなかった。身体活動量と体力との間には有意な関連を認めたため、幼児における身体活動量には生活様式が関連し、体力・運動能力の向上には、高強度の活動を含む、より活発な身体活動が必要であることが示唆された。