キーワード:法然, 三心, 至誠心, 深心, 廻向発願心 法然浄土教において心の置き用として説かれる三心について、特に深心における信機と信法の相反する内容に着目し、この二種深信を基軸としながら、他の至誠心、廻向発願心との動的な関わり合い、またその動態が行としての口称念仏、作業としての四修へと連なっていく論理的必然性についての考察。そして、この法然浄土教における信仰内容としての三心が、人間存在の普遍的問題となりうることを指摘。