スイスのユング研究所に留学し、ユング派教育分析を受けて分析家となった著者の魂の遍歴。本書は、教育分析の中で対峙することになった精神の苦悩=内なる龍との格闘のプらセスを、分析セッションで制作した自由描画と箱庭作品というヴィジュアルな素材を通して縦断的に検討したユニークな当事者研究の記録である。個人の精神的な格闘の過程を通して、ユング派教育分析の実際と個性化のプロセスが活き活きと描き出された鎮魂と再生の書。