キーワード:不登校、思春期、発達心理学的課題、統合失調症、MSSM法 統合失調症は思春期に発症しやすく、自我境界boundaryの確立不全という、幼少期から思春期にかけての発達心理学的課題(父母との基本的信頼感の不確立)が関わっている。山中も述べているように、MSSM法は、軽い良性の退行を促しながらboundaryの再確立を再強化するものであり、本事例でも有効であった。